日経平均は292円高と4連騰、一時2万8500円回復、30年5カ月ぶりの高値水準更新続く=13日後場
13日後場の日経平均株価は前日比292円25銭高の2万8456円59銭と大幅に4営業日続伸。一時2万8500円を回復し、1990年8月8日(終値2万8509円14銭)以来30年5カ月ぶりの高値水準を3営業日連続で更新した。
朝方は、政府の緊急事態宣言の対象地域拡大方針や、直近の急ピッチな上昇の反動で利益確定売りが出やすく、寄り付き直後に2万8133円59銭(前日比30円75銭安)まで弱含んだ。ただ、下値は限られ、米追加経済対策への期待感などを背景に12日の米国株式が反発したこともあり、いったん上げに転じた。再度マイナス圏入りする場面もあったが、その後は株価指数先物主導で盛り返した。後場は一段高となり、一時2万8503円43銭(前日比339円09銭高)まで上昇し、引けにかけて高値圏で推移した。
東証1部の出来高は12億3956万株、売買代金は2兆7355億円。騰落銘柄数は値上がり1232銘柄、値下がり856銘柄、変わらず98銘柄。
市場からは「225採用銘柄がグングン上昇しており、先物の踏み上げと判断している。目先、踏み上げは続くとみられるが、最終局面に近づいており、買い戻し一巡後に備えるべきだろう」(準大手証券)との声が聞かれた。
業種別では、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株が上昇。郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も高い。SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株や、ブリヂス<5108.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品株も堅調。三菱商<8058.T>、三井物産<8031.T>などの卸売株や、ソフバンG<9984.T>、KDDI<9433.T>などの情報通信株も買われた。
半面、関西電力<9503.T>、大阪ガス<9532.T>、Jパワー<9513.T>などの電気ガス株が軟調。オリンパス<7733.T>、テルモ<4543.T>などの精密株や、武田薬<4502.T>、大日住薬<4506.T>などの医薬品株も安い。日産自<7201.T>、スズキ<7269.T>、トヨタ<7203.T>などの輸送用機器株も売られた。
個別では、三光合成<7888.T>、ナルミヤ<9275.T>、PRTIME<3922.T>、技研製<6289.T>がストップ高となり、GMB<7214.T>、インターアク<7725.T>も一時ストップ高。半面、神栄<3004.T>、ライク<2462.T>、コーナン商<7516.T>、ダイヤHD<6699.T>、黒谷<3168.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、25業種が上昇した。
(写真:123RF)
提供:モーニングスター社
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