富士通、グループの富士通研究所が関節の位置や接続関係を用い深層学習で高精度に認識できる技術を開発

株式

2021/1/15 7:33

 富士通<6702.T>グループの富士通研究所は13日、映像による人の行動認識において、箱を開けて物品を取り出すなど、複数の関節が連動して動くような複雑な行動についても、隣り合う各関節の位置や接続関係を用い、深層学習で高精度に認識できる技術を開発したと発表した。

 開梱作業などの複雑な行動では、腕の曲げ伸ばしに伴い、手やひじ、肩の関節が連動して動く。富士通研究所によると、今回、関節位置をノード(頂点)として、人体の構造に基づいて隣り合う関節を結んだエッジからなるグラフを採用し、グラフ構造の畳み込み演算を行うグラフ畳み込みニューラルネットワークの新たなAI(人工知能)モデルを開発。同モデルを、あらかじめ関節の時系列データを用いて学習することで、隣り合う関節との接続強度(重み)が最適化され、行動の認識に有効な接続関係が獲得できるという。従来技術では関節ごとの個別の特徴を正確にとらえる必要があったが、学習済みのAIモデルでは、連動する隣り合う関節を併せた特徴量が抽出でき、複雑な行動に対する高精度な認識を実現したという。

 14日の終値は、前日比130円高の1万6020円。

提供:モーニングスター社

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