<米国株情報>J&Jの新型コロナワクチン、早期試験で安全性と有効性確認

株式

2021/1/15 10:39

 日用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ>は13日、開発中の新型コロナウイルスワクチンの早期臨床試験の中間結果を公表し、安全性と有効性が確認されたと明らかにした。

 試験は健康な18-55歳と65歳以上の高齢者からなる805人の成人を対象に行われ、1回目の接種から29日目に90%超の治験者にウイルス感染を阻止(中和)する中和抗体の生成が確認され、71日間経過後も有効性が安定したとしている。また、接種後の副反応については、発熱、倦怠感、頭痛、筋肉痛、関節痛がみられたが、重篤なものは確認されなかったという。

 同社では月末までに4万5000人を対象にした後期臨床試験の結果も発表する。同試験は20年9月23日から開始された。同10月13日にはワクチンを接種した患者の一人が原因不明の病気を引き起こしたことを受け、すべて投薬(接種)と治験者の新規登録を一時停止したことがある。

 J&Jは、早ければ2月にもFDA(米食品医薬品局)から緊急使用許可を得たい考え。認可されれば医薬品大手ファイザー<PFE>、米バイオ医薬品大手モデルナ<MRNA>、英製薬大手アストラゼネカに続いて4社目となる。大きな特徴として、2回接種が必要なファイザーやモデルナと異なり、J&Jのワクチンは1回の接種で済む点が挙げられる。J&Jでは4月までに6億-9億本のワクチンを量産し、21年中に全世界向けに10億本を供給する計画。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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