ヒトコムHDが昨年来高値更新、第1四半期決算に高評価相次ぐ―ESGやSDGsで注目も
2021/1/20 15:56
人材サービスやデジタル営業支援を展開するヒト・コミュニケーションズ・ホールディングス<4433.T>が18日の昨年来高値を更新し、19年以来の2000円の大台回復が目前に迫っている。12日に発表した21年8月期第1四半期の連結決算をきっかけに、市場の高評価が相次ぐ。
第1四半期業績は、売上高が前年同期比13.9%増の206億円、営業利益が同40.7%増の14億円と2ケタ増収増益を達成した。営業利益の進ちょく率は早くも通期計画(35億円、前期比11.1%増)の4割に上り、増額修正への期待が高まっている
岩井コスモ証券は14日付で、ヒトコムHDの目標株価を従来の1800円から2100円に引き上げたほか、立花証券も19日付リポートで同社を高く評価。コロナ禍の影響が不透明だったため期初計画が保守的に策定されていると指摘した。
モーニングスターでは15日付レポートで、デジタル営業支援事業の好調を確認できたとして今期の業績予想を上方修正し、想定株価レンジを2200-2700円(従来は2000-2500円)とした。
ヒトコムHDは、ペーパーレス化や障がい者雇用の促進、ツーリズムやスポーツなどの運営や支援を通じた地域振興など「ESG(環境・社会・ガバナンス)」「SDGs(持続可能な開発目標)」への取り組みにも積極化している。こうした視点は、世界の機関投資家も重視し始めており、ビジネスチャンスの拡大や企業ブランドの向上のほか、資金調達面でも有利に働く。
20日終値は前日比190円高の1980円。
提供:モーニングスター社
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