<特集>脱炭素関連をマーク(4)=第一実―再生可能エネルギー分野で品ぞろえ豊富、過熱感なく需給思惑も
2021/1/22 18:26
第一実業<8059.T>に狙い目がある。同社は機械商社で、車載用リチウムイオン電池製造設備なども手掛けるが、なかでも再生可能エネルギー分野での豊富な品ぞろえは注目に値する。地熱、バイオマス発電を中心に太陽光、水力、風力発電のほか、バイオガスの精製関連など取扱い製品は幅広い。また、バイナリー発電システムの製造・販売を通じて省エネルギー化、CO2の削減などにも取り組んでおり、関連銘柄として見逃せない存在だ。
21年3月期の連結営業利益は53億円(前期比24.3%減)と2ケタ減益を見込む。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、プラスチックス製品・食品関連業界向けの成形機や、ITおよびデジタル関連機器製造会社向けの電子部品製造関連設備などの収益減が響く。ただし、車載用リチウムイオン電池製造設備の販売は好調だ。同製造装置の拡大持続とともに次期22年3月期は増益が確実視され、再生可能エネルギー分野の製品ニーズが高まれば、一段の収益アップが期待される。
株価は、1月18日に上場来高値4320円を付けたが、25日移動平均線に沿った形で無理のない上昇波動を描いており、過熱感に乏しい。しかも、PER11倍台、PBR0.9倍台と割り負け感も強い。15日申し込み現在の信用取引残高は買い残が8400株、売り残が6100株で仮需圧迫感を気にする必要もない。ちなみに、光通信<9435.T>が長期保有を目的とした純投資として同社株の買い増しに動いた経緯があり、需給思惑も秘めている。
提供:モーニングスター社
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