<相場の読み筋>1月25日

2021/1/25 7:39

 前週末22日の米国株式は、NYダウが前日比179.03ドル安の3万996.98ドルと続落、ナスダック総合指数は同12.147ポイント高の1万3543.062ポイントと4日続伸し、3日続けて史上最高値を更新して取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億4523万株、ナスダック市場が62億5609万株だった。米メディアのCNBCは、バイデン米大統領が計画する1兆9000億ドル(約198兆円)の経済対策に対し、一部の共和党員が必要性に疑問を表明していると報道。同法案の成立に向け、不透明感が高まったうえ、週末要因も重なり、ポジション調整の売りが優勢となった。一方、ナスダック総合指数は、アップル<AAPL>やアルファベット(グーグルの持株会社)<GOOG>、マイクロソフト<MSFT>などが堅調で、同指数の上昇を支えた。

 25日の東京株式は、堅調な展開か。前週末22日の日経平均株価は、下げ渋る動きをみせ、日足チャート上では陽線を形成するなど、押し目を拾う動きから底堅い動きとなった。引き続き、手がかり材料に乏しいなか、21年3月期第3四半期(20年4-12月)の決算発表の本格化を控え、模様眺めムードが広がる場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=103円台の半ば(前週末22日終値は103円67-68銭)、ユーロ・円が1ユーロ=126円台の前半(同126円02-06銭)と小動き。前週末22日のADR(米国預託証券)は円換算値で、武田薬<4502.T>、東芝<6502.T>、パナソニック<6752.T>などが、同22日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、22日の大阪取引所清算値比20円安の2万8610円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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