米フェイスブック、第4四半期はオンライン人口増加で広告収入が伸びる

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2021/1/28 10:44

 米フェイスブック<FB>は27日引け後、20年12月期第4四半期(10-12月)の決算を発表。売上高は前年同期比33%増の280億7000万ドル、純利益は同53%増の112億2000万ドル、希薄化後1株当たり利益(EPS)は同52%増の3.88ドルとなり、売上高、EPSともに市場予想を上回った。

 売上高の大半を占める広告収入は同31%増の271億9000万ドルとなった。その他収入は同2.6倍の8億8500万ドルだった。巣ごもり需要で、バーチャルリアルティ(VR)ヘッドセット「オキュラス」とビデオチャット端末「ポータル」の販売が好調だった。

 20年12月末時点の全世界における1カ月当たり利用者数(MAU)は前年末比12%増の27億9700万人、1日当たり利用客数(DAU)は同11%増の18億4500万人となり、いずれも市場予想を上回った。北米や欧州は伸びが鈍化しているが、アジア・太平洋で堅調に増えている。

 決算と同時に、最大250億ドル相当の自社株買いを追加実施することも明らかにした。

 デイビット・ヴェーナーCFO(最高財務責任者)は、コロナ禍でオンラインを利用する人口が増えたことが広告収入の増加に寄与したとの見方を示したが、今後については、「米アップル<AAPL>のプライバシー保護に関するポリシー変更により広告ターゲティングが阻害され、広告収入の伸びに逆風となる可能性がある」と懸念している。マーク・ザッカーバーグCEO(最高経営責任者)も、「今後、アップルが最大の競争相手の一つとなる」とした。

 フェイスブックの株価は27日の日中取引で軟地合いもあって3.51%安の272.14ドルと、8営業日ぶりに反落し、決算発表後の時間外取引でも日中終値比1.94%安の266.86ドルと一段安となった。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

(イメージ写真提供:123RF)

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