日経平均は271円高と大幅続伸、引けにかけ高値圏推移、値上がり銘柄数1700超=2日後場
2日後場の日経平均株価は前日比271円12銭高の2万8362円17銭と大幅続伸。朝方は、買いが先行した。1日の米国株式市場で、懸念された個人投資家の投機的な取引が落ち着き、主要3指数がそろって反発した流れを受け、いったん2万8200円台前半まで値を上げた。その後伸び悩み、小幅安に転じる場面もあった。ただ、売り進む動きにはつながらず、すかさず盛り返した。時間外取引の米株価指数先物高なども支えとなり、大引け間際には2万8379円31銭(前日比288円26銭高)まで上昇した。
東証1部の出来高は11億6898万株、売買代金は2兆5772億円。騰落銘柄数は値上がり1730銘柄、値下がり379銘柄、変わらず82銘柄。
市場からは「押し目買いの流入と言うよりは、買い戻しの影響が大きいとみられる。決算期待の銘柄は材料出尽くし感があるが、シビアな決算が予想された企業は(減益幅縮小などで)好反応を示している。ただ、来期の増益を織り込んだ水準であり、いずれ調整に入るとみている」(国内投信)との声が聞かれた。
業種別では、三菱マテリアル<5711.T>、DOWA<5714.T>、住友電工<5802.T>などの非鉄金属株が上昇。トヨタ<7203.T>、日産自<7201.T>、デンソー<6902.T>などの輸送用機器株や、JR西日本<9021.T>、JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株も買われた。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も堅調。国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、SUMCO<3436.T>、東京綱<5981.T>などの金属製品株も値を上げた。
半面、協和キリン<4151.T>、塩野義薬<4507.T>、エーザイ<4523.T>などの医薬品株が軟調。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株も安い。アシックス<7936.T>、ピジョン<7956.T>などのその他製品株や、東電力HD<9501.T>、九州電力<9508.T>などの電気ガス株もさえない。
個別では、チタン工<4098.T>、レシップHD<7213.T>がストップ高となり、愛三工<7283.T>、富士通ゼネラル<6755.T>、住友理工<5191.T>などの上げも目立った。半面、丸和運輸機関<9090.T>、CEHD<4320.T>、小林製薬<4967.T>、LITALICO<6187.T>、大塚商会<4768.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、28業種が上昇した。
(写真:123RF)
提供:モーニングスター社
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