信用関連データ=売り残が3週連続で減少、買い残は4週連続で増加、信用倍率3.58倍に上昇

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株式

2021/2/2 16:41

 1月29日申し込み現在の2市場信用取引残高は、売り残が前週比635億円減の7736億円、買い残は同1590億円増の2兆7695億円だった。売り残が3週連続で減少し、買い残は4週連続で増加した。信用倍率は前週の3.12倍から3.58倍に上昇した。

 この週(1月25-29日)の日経平均株価は29日終値が22日終値比968円安の2万7663円だった。5営業日取引で3勝2敗となった。週初25日は本格化する企業決算への期待感が支えとなり、反発(190円高)した。翌26日は高値警戒感から利益確定売りが先行し、大幅反落(276円安)。27日は下げ転換後に持ち直し、反発(89円高)した。28日は今年最大の下げ幅となった米国株安を受けて売り優勢となり、大幅反落(437円安)。週末29日は朝高後に米株先物の一段安で大幅続落(534円安)した。この日は、カラ売りファンドのシトロン・リサーチが米東部時間29日午前9時に重大発表を行うとツイートし、警戒感が浮上した。下落過程で売り方の買い戻しが進む一方、押し目狙いで買い建玉が増えたとみられる。

 2月2日の売買代金に占めるカラ売り(信用取引を含む)の割合を示すカラ売り比率(小数点第2位以下を四捨五入)は39.0%(前日は40.8%)と4営業日ぶりに30%台に戻したが、なお高い水準にある。この日の日経平均株価は大幅続伸し、2万8362円(前日比271円高)引け。1日の米国株式市場で、懸念された個人投資家の投機的な取引が落ち着き、主要3指数がそろって反発した流れを受け、いったん2万8200円台前半まで値を上げた。その後小幅安に転じる場面もあったが、売り進む動きにはつながらず、すかさず盛り返した。時間外取引の米株価指数先物高も支えとなり、大引け間際には290円近い上昇となった。

提供:モーニングスター社

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