ニチレイが反落、大和証は「2」継続、目標株価は3500円に引き上げ

株式

2021/2/4 16:30

 ニチレイ<2871.T>が反落。大和証券では3日付で、投資判断「2」(アウトパフォーム)を継続、目標株価は3200円から3500円に引き上げている。

 目標株価3500円は、22年3月期同証券予想PER約20倍から算出されている。2日に、21年3月期第3四半期(20年10-12月)連結業績、21年3月期連結業績見通しを発表、同証券では「決算の印象はポジティブ」としている。第3四半期業績の上振れに加え、投資回収期に向かう22年3月期の増益確度が高いと考えることを背景に挙げている。

 決算説明会で、会社側は中期計画最終年度の22年3月期の目標値である連結営業利益350億円の達成にむけて取り組むとコメント、現時点で22年3月期のコスト環境の大幅悪化はないとみているようだとし、新型肺炎による消費者ニーズの変化を反映し、今後の設備投資計画を見直すとしており、同証券ではこうした経営のスピードや柔軟性を評価するとともに、同社は家庭用から業務用まで幅広いチャネルにアクセスできることから、新型肺炎による消費者ニーズの変化など予測困難な事業環境下でも利益成長は可能と考えるとしている。

 今後は、新型肺炎収束後の新たな環境での適応力、特に業務用冷凍食品ユーザーの需要の掘り起こしや足元で好調な北米事業に対する投資戦略、低温物流事業における冷凍食品の共同配送プラットフォーム戦略に注目したいとしている。

 4日の終値は、前日比105円安の3000円。

提供:モーニングスター社

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