<米国株情報>カリフォルニア大教授がテスラの資産多様化を目的としたBTC投資を疑問視

株式

2021/2/10 10:32

 電気自動車大手テスラ<TSLA>が15億ドル相当(約1600億円)のビットコイン(BTC)を取得したことでBTCは一時500万円台に乗せ、暗号資産市場は活況を呈した。テスラはBTCの取得理由を資産の多様化と説明する。

 ただ、市場ではビットコインもテスラ株も急激な相場変動を受けやすいことを考えると、資本の最適な活用といえるか疑問視する見方も少なくない。ウェルスマネジメント(富裕層向け金融サービス)や投資に詳しいカリフォルニア大学のクリストファー・シュワルツ教授は経済情報専門サイトのマーケットウオッチのインタビューで、「テスラのビットコイン投資戦略は恐ろしくひどい戦略だ」と酷評。テスラのサプライヤー(自動車部品・資材供給業者)がビットコインで決済していないため、通貨リスクを生み出すようなものとした。

 大手証券ジェイピー・モルガン・チェース<JPM>のジャン・ロイス常務は19年1月、ビットコイン投資に否定的な見解を示しており、「既存のドルやユーロ、円、ゴールドなどの信頼性が完全に失われたディストピア(暗黒郷)でなければ、仮想通貨(暗号資産)の価値に疑問を持ち続ける」としていた。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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