中国大引:上海総合0.5%安で4日ぶり反落、不動産株は逆行高

サーチナ

中国株

2024/7/3 16:43

 3日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比14.64ポイント(0.49%)安の2982.38ポイントと4日ぶりに反落した。

 人民元安進行の警戒感が相場を重くする流れ。中国人民銀行(中央銀行)は3日朝方、人民元レートの対米ドル基準値を前日に続き元安方向に設定した。基準値としては、2023年11月21日以来、約7カ月半ぶりの元安水準となる。当局が一定の元安を容認しているとの見方が広がる中、人民元の先安感も強まった。資金流出の不安も高まっている。中国と西側諸国の関係悪化も警戒。外電は3日、「欧州連合(EU)は中国のオンライン小売業者の安価な製品に対し、輸入関税を課す計画を策定している」と報じた。ただ、下値は限定的。中国経済対策の期待感が支えとなっている。中期的な重要政策の方針を話し合う第20期中央委員会第3回全体会議(3中全会)は、今月15~18日に開かれる予定だ。(亜州リサーチ編集部)

 業種別では、医薬の下げが目立つ。華潤双鶴薬業(600062/SH)が3.0%安、健民薬業集団(600976/SH)が2.7%安、浙江医薬(600216/SH)が2.2%安、津薬達仁堂集団(600329/SH)が2.0%安、上海医薬集団(601607/SH)が1.9%安で引けた。

 石炭株もさえない。陝西煤業(601225/SH)が2.2%、中国神華能源(601088/SH)と中国中煤能源(601898/SH)がそろって1.2%ずつ下落した。銀行株、公益株、消費関連株、運輸株なども売られている。

 半面、不動産株はしっかり。格力地産(600185/SH)が6.6%高、緑地HD(600606/SH)が2.8%高、新城控股集団(601155/SH)が1.3%高、保利発展控股集団(600048/SH)が1.0%高で取引を終えた。半導体株、保険・証券株の一角も買われている。

 外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.14ポイント(0.06%)安の229.60ポイント、深センB株指数が1.24ポイント(0.11%)安の1127.33ポイントで終了した。

(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)(写真:123RF)

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