米ドル週間場況=米金利動向を注視

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2021/2/22 17:07

ドル高・円安 105.45円(+0.51円)

 15-19日のドル・円は上昇した。15日は、日経平均株価が30年半ぶりに3万円台を回復し、リスク選好姿勢からドル買いとなったが、同日の米国がプレジデントデーの祝日で、その後の動意は乏しかった。16日、米国のコロナ禍からの景気回復期待を背景に米長期金利が急伸し、ドル・円を押し上げた。17日は、米1月小売売上高、米1月鉱工業生産が市場予想を上回りドル買いが継続したものの、同日公表された1月開催FOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨で資産購入の早期縮小に否定的な見方が示されると、米長期金利の上昇が一服しドル・円は伸び悩んだ。18日は、米新規失業保険申請件数が増加し下落。週末19日、欧州の堅調な経済指標などを受けユーロ高・ドル安となり、ドル・円を下押しした。

 債券市場では、短期債利回りが低下した一方、長期債利回りは上昇した。米国の追加経済対策の早期成立期待や新型コロナ感染者数の減少傾向から米債券需要が減退したが、米金融緩和の長期化観測が米金利を伸び悩ませた。ドル建て2年債利回りは前週末の0.11%から0.10%に低下、ドル建て10年債利回りは前週末の1.21%から1.34%に上昇して越週した。

 22-26日のドル・円は米金利動向に左右される相場が続きそう。米下院民主党は週内にもバイデン米大統領が打ち出した大規模経済対策案を採決する方針と伝わり、米金利の変動がドル・円の動きに波及する可能性がある。経済指標では、米10-12月期GDP(国内総生産)改定値が控えるほか、米12月S&PコアロジックCS米住宅価格指数、米2月消費者信頼感指数、米1月新築住宅販売件数、米1月耐久財受注、米1月個人所得・消費支出などの発表が予定されている。

提供:モーニングスター社

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