日経平均は150円高と反発、下げ転換後に盛り返す、上海・香港株の堅調推移が支え=3日後場

 3日後場の日経平均株価は前日比150円93銭高の2万9559円10銭と反発。朝方は、時間外取引(日本時間3日)での米株価指数先物高を受け、買いが先行した。きのう大幅反落(255円33銭安)した反動もあり、いったん2万9500円台を回復した。その後、利益確定売りに下げに転じる場面もあったが、一巡後は盛り返した。先物にまとまった買い物が入ったこともあり、大引け近くには2万9604円37銭(前日比196円20銭高)まで上昇した。中国上海総合指数や香港ハンセン指数が堅調に推移し、支えとして意識された。

 東証1部の出来高は12億650万株、売買代金は2兆4664億円。騰落銘柄数は値上がり1338銘柄、値下がり776銘柄、変わらず80銘柄。

 市場からは「日経平均が3万円に近づけば売りが出てくるが、一方で下がれば買いが入ってくる。ただ、米長期金利の上昇懸念が尾を引き、積極的には動けず、材料待ちの状態だ」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、三井金<5706.T>、住友電工<5802.T>などの非鉄金属株が上昇。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も高い。ブリヂス<5108.T>、TOYO<5105.T>などのゴム製品株や、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も堅調。日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株も引き締まった。ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株や、日産自<7201.T>、ホンダ<7267.T>、川重<7012.T>などの輸送用機器株も買われた。

 半面、東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、TDK<6762.T>などの電機株が軟調。任天堂<7974.T>、ミズノ<8022.T>などのその他製品株や、エムスリー<2413.T>、サイバー<4751.T>などのサービス株も売られた。

 個別では、洋エンジ<6330.T>、ひらまつ<2764.T>、ナルミヤ<9275.T>、UMCエレ<6615.T>、エスクリ<2196.T>などの上げが目立った。半面、ダイヤHD<6699.T>、メドピア<6095.T>、システムソフト<7527.T>、PRTIME<3922.T>、ラクーンHD<3031.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、30業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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