東芝が小動き、SMBC日興証は「1」・目標株価4900円に引き上げ

株式

2021/3/22 16:40

 東芝<6502.T>が小動き。SMBC日興証券では19日付で、投資判断を「2」(中立)から「1」(アウトパフォーム)に、目標株価を3100円から4900円に、それぞれ引き上げている。

 中・長期成長ドライバーを現時点で見極めることはできないものの、それを差し引いても、自助努力による「収益性改善」と「適正資本」経営の2点を考慮すると足元の株価は割安な水準に留まっていると指摘。これは東証2部へ降格していたことで市場からの関心が高まらなかったこと、実態が見え難い「コア営業利益」で21年3月期業績を説明してきたことなどの複数のテクニカルな要因も影響している可能性が高いとしている。今後は、22年3月期ガイダンスでコンセンサスを上回ることで、KIOXIA HDのIPO手続き再開などのニュースフロー発生、株主還元方針の強化、などがポジティブカタリストになる可能性もあろうとコメントしている。目標株価4900円は、KIOXIA HDの株式価値を考慮し、DCF法で算出されている。

 同証券では業績予想を修正、連結営業利益について、21年3月期1150億円(前期比11.8%減、従来1360億円、会社側計画は1100億円)、22年3月期2100億円(従来1440億円)、23年3月期2340億円、24年3月期2490億円、25年3月期2630億円と試算している。

 22日の終値は、前週末比5円高の3890円。

提供:モーニングスター社

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