<米国株情報>ナイキ、第3四半期は北米伸び悩みもオンラインや中国がカバー

株式

2021/3/23 10:19

 スポーツ用品大手ナイキ<NKE>は18日引け後、21年5月期第3四半期(20年12月-21年2月)の決算を発表。売上高は前年同期比3%増の103億6000万ドル、純利益は同71%増の14億5000万ドル、希薄化後の1株当たり利益(EPS)は同70%増の0.90ドルとなった。売上高は市場予想を下回ったが、EPSは市場予想を上回った。

 年末商戦期でありながら新型コロナ感染再拡大でサプライチェーン(商品供給網)が寸断され、アジアの工場から北米への商品輸送が遅れたため北米市場を中心に売上は伸び悩んだが、オンライン販売と中国市場の好調がカバーした。

 地域別では、北米市場が同10%減の35億6000万ドル、中国市場が同51%増の22億8000万ドルと、明暗を分けた。このほか、欧州・中東市場は同4%減、アジア太平洋・中南米市場は同7%減だった。

 オンライン販売は前年比59%増だった。北米市場が同15%増、欧州・中東市場が同60%増、中国市場が同44%増と、どの地域でも2ケタ増となった。

 第4四半期(3-5月)業績は、売上高を前年同期比75%増の110億ドル超と予想した。前年同期は新型コロナの感染拡大の影響を最も強く受けている。

 なお、決算発表後、ナイキがレイオフ(一時帰休)を計画していると地元紙が報じている。規模は明らかになっていない。同社は20年夏からレイオフを開始し、1月までに700人を解雇している。20年3月末時点の従業員数は約7万5400人。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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