日経平均は235円高と大幅に3日続伸、半月ぶり3万円回復、値上がり銘柄数1500近い=5日後場

 5日後場の日経平均株価は前週末比235円25銭高の3万89円25銭と大幅に3営業日続伸。3万円回復は3月18日(終値3万216円75銭)以来ほぼ半月ぶり。朝方は、買いが先行した。前週末2日の米国株式市場はグッドフライデー(聖金曜日)の祝日のため休場ながら、同日発表の米3月雇用統計が市場予想を大きく上回る好結果を示し、時間外取引で米ダウ先物が上昇した流れを受け、前場早々に3万195円00銭(前週末比341円00銭高)まで上昇した。一巡後は、伸び悩み後に持ち直す場面もあったが、買い進む動きにはつながらず、大引けにかけて3万100円割れ水準で推移した。

 東証1部の出来高は9億7236万株、売買代金は2兆953億円。騰落銘柄数は値上がり1494銘柄、値下がり624銘柄、変わらず72銘柄。

 市場からは「日経平均は3万円を回復すると上値が重くなってくる。戻り売りが控える上、大台超えを買い進めるような材料もなく、上昇相場の踊り場的な感じだ」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>、明治海<9115.T>などの海運株が上昇。野村<8604.T>、大和証G<8601.T>などの証券商品先物株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>、りそなHD<8308.T>などの銀行株も買われた。三井物<8031.T>、住友商<8053.T>、三菱商<8058.T>などの卸売株や、ANA<9202.T>、JAL<9201.T>などの空運株も堅調。住友鉱<5713.T>、住友電工<5802.T>などの非鉄金属株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株も高い。オリックス<8591.T>、クレセゾン<8253.T>などのその他金融株も値を上げた。

 半面、リクルートH<6098.T>、M&A<2127.T>などのサービス株が軟調。HOYA<7741.T>、島津製<7701.T>などの精密株や、ダイキン<6367.T>、クボタ<6326.T>などの機械株も安い。

 個別では、グローバルK<6189.T>、大有機化<4187.T>、エイチワン<5989.T>、ケーユーHD<9856.T>、長野計器<7715.T>などの上げが目立った。半面、レノバ<9519.T>、ボルテージ<3639.T>、東海ソフト<4430.T>、ポールHD<3657.T>、キユーソー流通<9369.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、30業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ