<米国株情報>ゲームストップ、ATM方式による最大350万株の増資計画を発表

株式

2021/4/7 10:25

 ビデオゲーム販売大手ゲームストップ<GME>は5日、最大10億ドル(約1100億円)の公募増資計画を発表。発行済株式総数の約5%に相当する最大350万株の普通株を「アット・ザ・マーケット・オファリング(ATM)」方式で売却するとしたため、ゲームストップの株価は5日、下落率が一時14%近くまで拡大した。売り一巡後は2%安まで下げ渋ったが、翌6日も2.45%安の184.50ドルとさえなかった。

 通常の公募増資では引受幹事が市場価格を下回る価格を設定して応募してきた投資家に割り当てるが、ATM方式は引受幹事が新株を株式市場に直接放出するもので、高い株価水準で売却できるメリットがある一方、短期的に売り圧力が高まり、株価が上がりにくくなる恐れがある。

 市場では現在のゲームストップの株価を割高と指摘する見方が目立つ。経済情報専門サイトのマーケットウォッチによると、ウェドブッシュ証券は3月24日付の顧客向けリポートで、同社の株価はファンダメンタルズ(基礎的条件)を反映していないとして、向こう12カ月の目標株価も29ドルとし、投資判断を「ニュートラル」(中立)から「アンダーパフォーム」(弱気)に引き下げた。証券大手バンクオブアメリカ・メリルリンチもゲームストップの向こう12カ月の目標株価を10ドル、投資判断を「アンダーパフォーム」としている。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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