<新興国eye>トルコ2月失業率、13.4%―1月から悪化

新興国

2021/4/14 14:25

 トルコ統計局が12日発表した2月の失業率(季節調整後、15歳以上)は13.4%と、1月(1月)の12.7%やパンデミック(感染症の世界的大流行)前の20年2月の12.7%を上回った。

 このうち、非農業部門の失業率は15.3%となり、これも1月の14.6%や前年同月の14.5%を大幅に上回り、悪化した。

 年代別では15-24歳の若年層が26.9%と、1月の26.5%から上昇した。また、1年前の24%を上回り、依然、高水準となっている。

 失業者数(15歳以上)は前月比25万人増の423万6000人と急増し、パンデミック前の前年同月と比べても21万4000人増と、悪化した。一方、雇用者数も同2万2000人減の2747万7000人と、1月の増加から減少に転じた。前年比も12万4000人減と、1年前を大きく下回っている。この結果、雇用率は43.4%と、1月の43.5%や前年同月の44.4%を下回った。

 セクター別の雇用者数は、サービス業が全体の55.8%を占めて最も高く、次いで製造業の20.8%、農業の17.4%、建設業の6%となった。

 労働市場参加率は50.1%となっている。

 政府が20年9月29日に発表した21-23年の新中期3カ年経済計画では、21年末時点の失業率の見通しを12.9%、22年末時点は11.8%、23年末時点は10.9%と、徐々に改善していくと予想している。

<関連銘柄>

上場MSエマ<1681.T>

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ