(再送)日経平均は21円高と小反発、こう着感が強まり方向感に欠ける展開=15日後場

 15日の日経平均株価は、前日比21円70銭高の2万9642円69銭と小幅に反発して取引を終えた。朝方は売りが先行したものの、株価指数先物に断続的な買いが入ったことで上げに転じ、午前9時51分には、同166円67銭高の2万9787円66銭の高値を付けた。時間外取引で米株価指数先物が上昇する一方、中国・上海総合指数は反落するなど、まちまちの動きにあり、模様眺めムードが広がった。後場に入ると、一層こう着感が強まり、方向感に欠ける展開が続いた。東証1部の出来高は9億4138万株と3日ぶりに10億株を割り込み、売買代金は2兆200億円だった。騰落銘柄数は値上がり1259銘柄、値下がり845銘柄、変わらず87銘柄。

 市場では「前週の安川電機<6506.T>の決算発表以降、電機系の銘柄では上値の重い動きがみられ、積極的には買いづらい状況にあるようだ」(中堅証券)との見方があった。

 業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が上昇。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株や、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も高い。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も堅調。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株や、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も上げた。東証業種別指数は、29業種が上昇、4業種が下落した。

 個別では、RPAH<6572.T>、紀文食品<2933.T>、ベイカレント<6532.T>、日電子<6951.T>、ラクトJ<3139.T>などが上昇。半面、ベクトル<6058.T>、テラスカイ<3915.T>、北の達人<2930.T>、TBASE<3415.T>、クリレスHD<3387.T>などが下落した。

提供:モーニングスター社

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