<話題>上期に業績が落ち込み、下期に大きく盛り返した銘柄は要注目

株式

2021/4/16 16:45

 今週(12-16日)印象的だったのは16日のマーケット。現地15日の米国でNYダウは前日比305ドル高の3万4035ドルで終え、初の3万4000ドル突破となったが、日経平均株価は40円高の2万9683円で終了。東証1部における値上がり銘柄数は1021で、全体の46%にとどまった。

 米3月小売売上高、米4月NY連銀製造業景気指数、米4月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数などが市場予想を上回ったが、10年債利回りは1.60%を割り込み低下。これを受けての米国株高だが、為替相場が1ドル=108円台後半へと円高・ドル安に振れたことが日本株の重しになった印象だ。日本では来週後半から、3月に四半期末・期末を迎えた企業の決算発表が徐々に本格化していくが、例えば3月決算銘柄で、21年3月期の業績は計画を超過したが、22年3月期に関し、期初予想はとりあえず減収・減益にしておこうとする企業が散見されるとみられ、なかなか手を出しにくいのが現状。ただ、新型コロナウイルス感染症の影響で、上期(20年4-9月)に業績は落ち込んだが、下期(20年10-21年3月)に大きく盛り返している企業は、22年3月期に好スタートを切る可能性があり、注目が怠れない。

提供:モーニングスター社

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