日経平均は2円高と小幅に3日続伸、再度マイナス圏入りの場面も、半導体関連株などは堅調=19日後場

 19日後場の日経平均株価は前週末比2円00銭高の2万9685円37銭と小幅ながら3営業日続伸。朝方は、前週末の米国株高を支えに強含んで始まったが、直後に株価指数先物にまとまった売り物が出て下げに転じた。日米首脳共同声明で「台湾海峡の安定」などを明記、対中関係悪化への警戒感が指摘されたほか、時間外取引での米株価指数先物安も重しとなり、一時は2万9530円84銭(前週末比152円53銭安)まで下落した。一巡後は、プラス圏に盛り返し、アジア株高を支えに上げ幅を広げ、後場早々には2万9808円01銭(同124円64銭高)まで上昇する場面があった。ただ、買いは続かず、その後は再度マイナス圏入りし、大引けにかけては前週末終値近辺でもみ合った。なかで、半導体関連株などが堅調で指数を支えた。

 東証1部の出来高は9億1823万株、売買代金は2兆601億円。騰落銘柄数は値上がり1000銘柄、値下がり1094銘柄、変わらず96銘柄。

 業種別では、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>などの海運株が堅調。SUMCO<3436.T>、三益半導<8155.T>などの金属製品株や、浜ゴム<5101.T>、TOYO<5105.T>などのゴム製品株も高い。レンゴー<3941.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株や、AGC<5201.T>、東海カ<5301.T>などのガラス土石株も値を上げた。住友電工<5802.T>、東邦鉛<5707.T>などの非鉄金属株も買われた。

 半面、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、近鉄GHD<9041.T>、京急<9006.T>などの陸運株が下落。三井不<8801.T>、菱地所<8802.T>、東急不HD<3289.T>などの不動産株も軟調。JPX<8697.T>、イオンFS<8570.T>などのその他金融株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も安い。野村<8604.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株も売られた。

 個別では、イワキポンプ<6237.T>がストップ高となり、紀文食品<2933.T>、クリナップ<7955.T>、サーバーW<4434.T>、テモナ<3985.T>などの上げも目立った。半面、IRJHD<6035.T>、レノバ<9519.T>、青山商<8219.T>、ボルテージ<3639.T>、オリバー<7959.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、22業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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