<相場の読み筋>4月21日

2021/4/21 7:45

 20日の米国株式は、続落した。NYダウが前日比256.33ドル安の3万3821.30ドル、ナスダック総合指数が同128.497ポイント安の1万3786.268ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億7879万株、ナスダック市場が58億1229万株だった。WHO(世界保健機関)は20日、新型コロナウイルスの感染者数が、直近1週間で520万人を超えたと発表。新興国を中心に拡大傾向にあることから、世界経済への影響が警戒された。リスク回避姿勢から債券に資金が向かい、米10年物国債の価格が上昇(利回りは低下)した。NYダウ採用銘柄では、ボーイング<BA>やナイキ<NKE>、ゴールドマン・サックス<GS>などが、値下がり率の上位に入っている。

 21日の東京株式は続落後、落ち着きどころ探る展開か。日経平均株価はきのう20日に大幅反落した弱い動きや、現地20日の欧米株式が下落したこともあり、売り先行のスタートとなろう。新型コロナウイルスの感染拡大で、大阪府は政府に緊急事態宣言の発出を正式に要請。東京でも同宣言の発出が検討されるなど、同宣言による経済への影響を見極めたいとして、手控えムードが強まることが想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の前半(20日は108円40-41銭)、ユーロ・円が1ユーロ=130円台の前半(同130円83-87銭)と円高方向に振れていることから、輸出関連銘柄には重しとなりそう。20日のADR(米国預託証券)は円換算値で、東芝<6502.T>、デンソー<6902.T>、日産自<7201.T>などが、20日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、20日の大阪取引所清算値比515円安の2万8625円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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