日経平均は679円高と3日ぶり大幅反発、引けにかけジリ高で値上がり銘柄数は1800超=22日後場

 22日の日経平均株価は、前日比679円62銭高の2万9188円17銭と3日ぶりに大幅反発して取引を終えた。連日で大幅安となっていた反動で、朝方から買いが先行。株価指数先物にややまとまった買いが入ったことをきっかけに上げ幅を拡大した。時間外取引での米株価指数先物や、中国・上海総合指数が軟調に推移するなか、後場に入っても堅調で、取引終了間際には、同683円84銭高の2万9192円39銭の高値を付けるなど、ジリ高の展開となった。時間外取引で米株価指数先物が下げているが、影響は限られているようだ。外国為替市場では、ドル・円相場が107円90銭台で、朝方からはやや円高方向にある。東証1部の出来高は10億8355万株、売買代金は2兆2746億円。騰落銘柄数は値上がり1822銘柄、値下がり287銘柄、変わらず82銘柄だった。

 市場では「日経平均株価は終値ベースでの2日間の下落幅(1170円強)の6割近くを取り戻す格好となった。21年3月期決算発表が本格化するが、期待先行の面もあり、株価の反応を注視したい」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株が上昇。ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電機株や、コマツ<6301.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株も高い。オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株も堅調。オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株や、信越化<4063.T>、花王<4452.T>などの化学株も上げた。東証業種別指数は、31業種が上昇、空運と石油石炭製品の2業種が下落した。

 個別では、レッグス<4286.T>、gumi<3903.T>、ワイヤレスG<9419.T>、アルプス物<9055.T>、ラクーンHD<3031.T>などが上昇。半面、コロプラ<3668.T>、モバファク<3912.T>、Jリース<7187.T>、アークランド<9842.T>、エムアップH<3661.T>などが下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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