日経平均は105円高と反発、米ダウ先物高を支えに一段高の場面も=26日後場

 26日後場の日経平均株価は前週末比105円60銭高の2万9126円23銭と反発。朝方は、前週末の米国株高を受けて寄り付き直後に2万9100円台に乗せたが、その後いったん下げに転じた。25日から4都府県で緊急事態宣言が実施されたが、先行き不透明感や、25日投開票の国政3選挙で自民党が全敗したことも重しとして意識され、一時2万8896円37銭(前週末比124円26銭安)まで下落した。ただ、宣言発令で新型コロナウイルス感染数減少への期待感は根強く、売り一巡後は再びプラス圏に持ち直した。時間外取引の米ダウ先物高も支えとなり、後場は一段高し、2万9241円28銭(同220円65銭高)まで上昇する場面があった。大引けにかけては、戻り売りに伸び悩んだが、前場終値を上回る水準で推移した。

 東証1部の出来高は9億7477万株、売買代金は2兆874億円。騰落銘柄数は値上がり942銘柄、値下がり1139銘柄、変わらず109銘柄。

 市場からは「短期的な先物の売り買いで指数が動いている感じだ。ゴールデンウイークを控え、いよいよ決算発表が本格化してくるなか、個別株物色が一段と強まろう」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、ANA<9202.T>、JAL<9201.T>などの空運株や、JR西日本<9021.T>、JR東海<9022.T>、JR東日本<9020.T>などの陸運株が上昇。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>、東製鉄<5423.T>などの鉄鋼株も買われた。川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>などの海運株や、三井金<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も堅調。東急不HD<3289.T>、住友不<8830.T>などの不動産株や、東レ<3402.T>、帝人<3401.T>などの繊維製品株も高い。IHI<7013.T>、コマツ<6301.T>などの機械株や、ニコン<7731.T>、テルモ<4543.T>などの精密株も値を上げた。

 半面、小野薬<4528.T>、第一三共<4568.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株が下落。サカタのタネ<1377.T>、ホクト<1379.T>などの水産農林株や、三井倉HD<9302.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸関連株も安い。任天堂<7974.T>、ミズノ<8022.T>などのその他製品株や、浜ゴム<5101.T>、住友ゴム<5110.T>などのゴム製品株も軟調。

 個別では、ザッパラス<3770.T>がストップ高となり、ホクシン<7897.T>、オープンドア<3926.T>、Gunosy<6047.T>、マネックスG<8698.T>などの上げも目立った。半面、ラクーンHD<3031.T>、MDV<3902.T>、メディシス<4350.T>、アジュバン<4929.T>、エムスリー<2413.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、22業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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