<相場の読み筋>4月28日
2021/4/28 7:45
27日の米国株式は、NYダウが前日比3.36ドル高の3万3984.93ドルと小反発、ナスダック総合指数は同48.560ポイント安の1万4090.216ポイントと3日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が7億7835万株、ナスダック市場が124億8645万株だった。米国では、28日にバイデン米大統領の議会演説やパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の記者会見を控えることから、それぞれの内容を確認したいとして、積極的な売買は限られた。足元で小動きだった米10年物国債の利回りが1.6%台に上昇(価格は下落)したことから、相対的な割高感が意識されたハイテク株は軟調だった。NYダウ採用銘柄では、シェブロン<CVX>やマクドナルド<MCD>、ゴールドマン・サックス<GS>などが、値上がり率の上位に入っている。
28日の東京株式は、もみ合いとなりそう。上値の重い展開が続くなか、あす29日が昭和の日の祝日で、30日の取引を経て大型連休入りとなることから、手控えムードが広がるとみられる。21年3月期決算が本格化し、個別株への関心が高まるが、市場の来期予想に対する期待感が高いことから、市場予想平均との差による選別色が強まる場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の後半(27日は108円33-34銭)、ユーロ・円が1ユーロ=131円台の半ば(同130円76-80銭)と円安方向に振れている。27日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ZHD<4689.T>、アドバンテスト<6857.T>、トヨタ<7203.T>などが、27日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、27日の大阪取引所清算値比65円高の2万9055円だった。
(イメージ写真提供:123RF)
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