日経平均は518円高と大幅反発、一時停滞商状も上げ幅を取り戻す=6日後場

 6日の日経平均株価は、前週末比518円74銭高の2万9331円37銭と大幅反発して取引を終了した。500円を超える上げとなるのは4月22日(679円62銭)以来、6営業日ぶり。前週末4月30日に連休を控え大幅安となっていた反動で、買いが先行。株価指数先物に断続的な買いが入ったことをきっかけに上げ幅を拡大。午前11時15分には、同617円59銭高の2万9430円22銭の高値を付けた。後場は、上値の重い展開で停滞商状となる場面もみられたが、取引終了間際に上げ幅を取り戻す格好となった。外国為替市場では、ドル・円相場が109円30銭前後で、足元ではやや円高方向にある。東証1部の出来高は15億2611万株、売買代金は3兆3807億円。騰落銘柄数は値上がり1625銘柄、値下がり492銘柄、変わらず74銘柄だった。

 市場では「買い戻しの動きが強まったことで、売り物薄のなかやや上げ幅が大きくなったもようだが、あす7日は週末となることから、本格的な見直しは10日以降となりそう」(中堅証券)との見方があった。

 業種別では、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株が上昇。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も高い。三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株も堅調。オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株も上げた。東証業種別指数は33業種のうち、32業種が上昇、その他製品1業種が下落した。

 個別では、日華化学<4463.T>、伯東<7433.T>、リケンテクノ<4220.T>、ホクシン<7897.T>、スクロール<8005.T>などが上昇。半面、GameW<6552.T>、MRO<3064.T>、カドカワ<9468.T>、東鉄鋼<5445.T>、デジアーツ<2326.T>などが下落している。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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