<特集>好決算銘柄ピックアップ(4)=FCC―利益急改善見通しに増配、株価に底堅さも

株式

2021/5/7 17:23

 エフ・シー・シー<7296.T>に狙い目がある。同社は4月28日引け後に22年3月期の連結業績予想(IFRS基準)を発表し、大幅増益見通しと増配方針を示した。二輪・四輪車用クラッチの国内最大手で、販売回復、生産正常化を背景に今期売上高は15%近く伸び、営業利益では135億円(前期比93.8%増)と3期ぶりに急改善する見通しだ。年間配当は52円(前期は40円)を予定し、業績復調を反映する。

 株価は、今期の収益好転見通しを受け、祝日(昭和の日)明け4月30日に動意づいたが、小幅高にとどまり、人気の波に乗れなかった。ただし、3月23日の年初来高値2008円から4月21日の直近安値1721円にかけて調整を入れた後は底堅い動きにシフトしつつある。三角もち合い形成のパターンでもあり、逆張り候補として注目できる。ちなみに、PER9倍台、PBR0.6倍台、配当利回り2.9%強と同じ東証1部銘柄の平均値(6日時点で順に21倍台、1.3倍台、1.7%)と比べ、割り負け感が強く、再評価の素地は十分とみられる。

提供:モーニングスター社

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