日本ガイシが軟調、大和証は「1」・目標株価2400円に引き上げ

株式

2021/5/11 16:05

 日本ガイシ<5333.T>が軟調。大和証券では10日付で、投資判断を「2」(アウトパフォーム)から「1」(買い)に、目標株価を2000円から2400円に、それぞれ引き上げている。

 短期および中長期の視点からみて、同社の成長性が明確になってきたことを、投資判断引き上げの背景に挙げている。短期的には自動車関連製品の回復、中長期では内燃機関部品が将来的に減少してもカーボンニュートラルやデジタル社会の分野でセラミックス技術を用いた製品を提供し、自動車に依存したビジネスモデルからの脱却の方向性を明確にしたことは評価できると考えるとコメントしている。

 同証券では連結営業利益について、22年3月期725億円(前期比43%増、会社側計画は700億円)、23年3月期815億円と試算。セラミックス事業において自動車生産の回復に伴いハニカム、環境規制強化を背景にGPF(ガソリンパティキュレートフィルター)の販売増を予想している。また、エネルギーインフラ事業は一部製品の値上げ効果を織り込み営業赤字の縮小を見込んでいる。プロセステクノロジー事業は半導体関連製品の堅調な販売を予想するものの、減価償却費などの費用増加の影響で営業利益は小幅な増加に留まるとみているという。

 目標株価2400円は、22年3月期同証券予想連結一株利益162.4円にPER15倍程度を用いて算出されている。

 11日の終値は、前日比24円安の2021円。

提供:モーニングスター社

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