東レ、CFRPの放熱性を金属同等まで高める高熱伝導化技術を創出

株式

2021/5/19 16:23

 東レ<3402.T>は19日、CFRP(炭素繊維複合材料)の放熱性を金属同等まで高める高熱伝導化技術を創出したと発表した。

 同社はこれまで、独自技術により、炭素繊維の短繊維で三次元的なネットワークを形成した高剛性多孔質CFRPを開発、実用化してきた。今回、この多孔質CFRPを支持体とし、グラファイトシートを保護した熱伝導層を開発。グラファイトシートを保護することで、グラファイトシートの破断や飛散、損傷を抑制する。この熱伝導層にCFRPプリプレグを積層することで、CFRPの力学特性や品位、品質を損なうことなく、従来CFRPでは到達しえない金属以上の熱伝導性を発現させることに成功した。同技術により、熱源からCFRP内部の熱伝導経路を通って効果的に放熱することができ、モビリティ用途におけるバッテリーの劣化抑制、電子機器用途のパフォーマンス向上などに貢献できるとしている。

 19日の終値は、前日比14.4円安の664.4円。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ