<相場の読み筋>5月20日

2021/5/20 7:45

 19日の米国株式は、3日続落した。NYダウが前日比164.62ドル安の3万3896.04ドル、ナスダック総合指数が同3.899ポイント安の1万3299.737ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億8761万株、ナスダック市場が43億8096万株だった。4月のFOMC(米連邦公開市場委員会)の議事要旨が公表され、量的緩和縮小に向けた議論を開始する可能性を示唆していたことが判明。米10年物国債の利回りが、一時1.7%近くまで上昇(価格は下落)し、NYダウは一時、580ドルを超える下げをみせる場面もあった。また、暗号資産のビットコイン価格が急落したことも、リスク回避姿勢につながった。NYダウ採用銘柄では、シェブロン<CVX>やナイキ<NKE>、ゴールドマン・サックス<GS>などが、値下がり率の上位に入っている。

 20日の東京株式は、不安定な値動きが続きそうだ。手がかり材料難のなか、時間外取引での米株価指数先物や台湾加権指数などの動きに対し、神経質な展開が見込まれる。消去法的に、値動きの軽い中小型株への物色が中心になるとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の前半(19日は109円07-08銭)とやや円安方向にある一方、ユーロ・円が1ユーロ=132円台の後半(同133円29-33銭)とやや円高に振れている。19日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ZHD<4689.T>、楽天グループ<4755.T>、キーエンス<6861.T>などが、19日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、19日の大阪取引所清算値比35円安の2万7935円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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