<特集>世界の景気をけん引、中国関連(3)=浜ゴム―新車タイヤや油圧用高圧ホースか好調

株式

2021/5/21 17:17

 横浜ゴム<5101.T>をマークしたい。同社の21年12月期第1四半期(1-3月)の連結決算(IFRS)は、売上収益が1496億2600万円(前年同期比15.9%増)、営業利益が367億2400万円(同29.6倍)だった。新車用タイヤは、国内や北米では、半導体不足の影響などで前年同期を下回ったものの、中国の需要の回復に伴い販売量が増加し増収を確保した。

 好調な業績推移を受け、第2四半期(1-6月)と通期の業績予想を上方修正。第2四半期は、売上収益を2880億円から2980億円(前期比20.6%増)に、営業利益を393億円から415億円(同14.1倍)に引き上げた。通期業績では、売上収益を6200億円から6400億円(前期比12.2%増)に、営業利益を713億円から715億円(同96.4%増)に増額している。タイヤ販売が好調に推移していることに加え、中国での油圧ショベル、建設用クレーンなどの建設機械需要が急激に回復していることを受け、生産販売会社である杭州横浜ゴム製品は、油圧用高圧ホースの生産能力を増強することも決めている。

 株価は、好調な業績推移を受け18日には年初来高値となる2279円を付ける場面がみられた。全体相場が不安定な動きをみせるなか、利益確定売りに押されているものの、PERは6.3倍台で、同社株が所属するゴム製品の平均PERの12.0倍よりも割安で、修正高が期待される。

提供:モーニングスター社

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