<特集>世界の景気をけん引、中国関連(4)=ペガサス―今期業績拡大見通しに先高期待温存

株式

2021/5/21 17:18

 ペガサスミシン製造<6262.T>の出直り相場に期待したい。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、顧客のアパレル縫製企業が生産縮小や工場の稼働停止を余儀なくされてきたが、主力事業である工業用ミシンは20年半ば以降、中国をはじめ、その他アジア地域を中心に生産活動の回復がみられる。また、ダイカスト部品も自動車の需要回復とともに明るさが出てきた。同社では自動車に関連する各種ダイカスト部品ならびに関係製品の製造・販売を目的として、6月に中国子会社を設立する予定で、海外事業の拡大戦略は注目できる。

 22年3月期の連結業績予想は、売上高が175億1000万円(前期比41.0%増)、営業利益が10億5000万円(同2.0倍)と拡大する。ミシン需要の復調とともにダイカストの受注拡大が期待され、収益を押し上げる方向にあり、収益面での不安はない。

 株価は、4月14日に年初来高値558円を付けた後、上値の重い展開ながら、75日移動平均線が下値支持線として機能している。しかも、日足一目均衡表上の「雲」上をキープしており、先高期待は温存されている。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ