<新興国eye>トルコ5月経済信頼感指数、サービス・小売業が2カ月連続で悪化

新興国

2021/5/27 11:08

 トルコ統計局が25日発表したサービス業と小売業、建設業の経済状況を示す5月セクター別経済信頼感指数(季節調整後)は、サービス業の全体指数が前月比1.1%低下の102.2と、4月の同2%低下に続いて2カ月連続で悪化した。

 これはサブ指数である過去3カ月間の景況感(遅行指数)が前月比6.3%低下(4月は0.2%上昇)の96.7と、急激に悪化したため。そのほか、過去3カ月間の需要(遅行指数)も同2.2%低下(同1.4%上昇)の100.9と悪化した。一方、今後3カ月間の需要見通し(先行指数)は同5.2%上昇(4月は7.2%低下)の109と大幅な改善見込みとなった。

 小売業も同2.1%低下(同5.6%低下)の100.9と、2カ月連続で悪化した。サブ指数の今後3カ月間の販売見通しは同5.9%上昇(同9.9%低下)の110.9、商品在庫見通しも同3.5%上昇(同6.8%低下)の90.8と、いずれも改善見込みとなった。一方、過去3カ月間の販売活動が同13.6%低下(同0.4%低下)の101と大幅に落ち込んだ。

 建設業は同3%上昇(同3.1%低下)の79.6と、10カ月ぶりに改善した。サブ指数の受注残は同0.5%低下(同1.8%低下)の74.5となったが、今後3カ月間の雇用見通しが同6.3%上昇(同4.3%低下)の84.7と、3カ月ぶりに改善見込みとなった。

 経済信頼感指数はゼロから200までの間で算出され、判断の分かれ目は100。100を超えると「楽観的な見通し」、100を下回ると「悲観的な見通し」を示す。21年1月統計から指数の算定基準(調査対象など)が変更された。

<関連銘柄>

 上場MSエマ<1681.T>

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ