日経平均は600円高と大幅反発、半月ぶり2万9000円回復、全33業種が上昇=28日後場

 28日後場の日経平均株価は前日比600円40銭高の2万9149円41銭と大幅反発。心理的なフシ目となる2万9000円を回復するのは10日以来ほぼ半月ぶり。東証業種別株価指数は全33業種が上昇した。

 朝方は、27日のNYダウ上昇や円安歩調を受け、買い優勢で始まった。きのうMSCIリバランスを終えて需給不安が後退した上、バイデン米大統領の6兆ドル歳出計画報道も買い気につながった。順調に上げ幅を拡大し、後場序盤には2万9194円11銭(前日比645円10銭高)まで上伸した。その後は、売買が交錯し、大引けにかけて高値圏でもみ合った。

 東証1部の出来高は13億5662万株、売買代金は3兆1088億円。騰落銘柄数は値上がり1847銘柄、値下がり315銘柄、変わらず30銘柄。

 業種別では、住友鉱<5713.T>、三菱マテリアル<5711.T>、三井金属<5706.T>などの非鉄金属株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株が上昇。三菱重工<7011.T>、コマツ<6301.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株や、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も高い。東レ<3402.T>、帝人<3401.T>などの繊維製品株や、東急<9005.T>、東武<9001.T>、阪急阪神<9042.T>などの陸運株も堅調。丸紅<8002.T>、三菱商<8058.T>、住友商<8053.T>などの卸売株や、第一生命HD<8750.T>、T&DHD<8795.T>、MS&AD<8725.T>などの保険株も買われた。

 個別では、EPS<4282.T>(監理)、フィルC<3267.T>がストップ高となり、レシップHD<7213.T>も一時ストップ高。富士石油<5017.T>(前場に一時ストップ高)、モリテック<5986.T>、キャリアイン<6538.T>などの上げも目立った。半面、アトラエ<6194.T>、ワタベ<4696.T>(監理)、ホクシン<7897.T>、ヤマシタHH<9265.T>、ザッパラス<3770.T>などの下げが目立った。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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