ケミコンが年初来高値、三菱UFJモルガン証は「オーバーウエート」継続、目標株価は2750円に引き上げ

株式

2021/5/28 16:45

 日本ケミコン<6997.T>が反発、149円高の2470円まで買われ、5月26日に付けた年初来高値2340円を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では27日付で、レーティング「オーバーウエート」(強気)を継続、目標株価は2250円から2750円に引き上げている。同証券では業績予想を上方修正、あわせて目標株価を2750円に引き上げるとしている。

 生産性改善が進展すると考え、アルミ電解コンデンサの前提をプラス方向に修正するとしている。エクイティストーリーは、構造改革完遂に伴う業績改善を挙げている。3カ年中期計画の業績改善策には具体性と説得力があり、初年度21年3月期では、施策を計画通り実行し成果を出したことから、「オーバーウエート」を付与したとしている。

 同証券では連結営業利益について、22年3月期70億円(前期比2.3倍、従来64億円、会社側計画は62億円)、23年3月期90億円(従来84億円)、24年3月期110億円と試算。アルミ電解コンデンサは直近では車載・産機など全般に受注が急増、少なくとも22年3月期9月中間期は高稼働を維持する可能性が高く、22年3月期は旺盛な需要を背景に、同社の掲げる「増員・増備なき増産」を進め、出荷量を引き上げることで、会社側計画に対するアップサイドが創出されるとみるとしている。

 28日の終値は、前日比149円高の2470円。

提供:モーニングスター社

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