日経平均は111円高と続伸、値上がり銘柄は1500近い数に=3日後場

 3日の日経平均株価は、前日比111円97銭高の2万9058円11銭と続伸して後場の取引を終了した。終値ベースで2万9000円台となるのは、5月28日以来、4営業日ぶり。朝方は売りが先行したものの、株価指数先物に断続的な買いが入ったことをきっかけに上げ転換。午前9時17分には同211円02銭高の2万9157円16銭を付けた。時間外取引で米株価指数先物が上昇し、中国・上海総合指数も反発していることもあり堅調な展開だった。米国で、3日に5月ADP雇用統計が、4日に5月雇用統計の発表を控えることから、米国市場の反応を見たいとして模様眺め姿勢が強まったようだ。外国為替市場では、ドル・円相場が109円70銭台で、午後に入りやや円安方向で推移した。東証1部の出来高は10億9198万株、売買代金は2兆6131億円だった。騰落銘柄数は値上がり1498銘柄、値下がり594銘柄、変わらず71銘柄だった。

 市場では「新型コロナワクチン接種の普及が期待されるなか、アフターコロナを見据えたレジャー関連銘柄にも動きがみられるなど、当面はハイテク株との循環物色が続きそう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、アサヒ<2502.T>、JT<2914.T>などの食料品株や、日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株が上昇。浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株や、JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株も高い。武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株や、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株も堅調。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電機株も上げた。東証業種別指数は33業種のうち、27業種が上昇、6業種が下落した。

 個別では、アーレスティ<5852.T>、マルマエ<6264.T>、タダノ<6395.T>、モリテック<5986.T>、東祥<8920.T>などが上昇。半面、BEENOS<3328.T>、デンカ<4061.T>、NCHD<6236.T>、ADWAYS<2489.T>、スノーピーク<7816.T>などが下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ