日経平均は116円安と3日ぶり反落、下げ幅縮小も引けにかけもみ合い、米雇用統計を前に手控え=4日後場

 4日後場の日経平均株価は前日比116円59銭安の2万8941円52銭と3日ぶりに反落。朝方は、米長期金利の上昇を背景に3日の米国株式が下落した流れを受け、売りが先行した。時間外取引の米株価指数先物安も重しとなり、先物売りを交えて下げ幅を拡大し、一時2万8764円68銭(前日比293円43銭安)まで下落した。一巡後は下げ渋りの流れとなり、後場入り直後には2万8991円24銭(同66円87銭安)まで引き戻した。ただ、買い進む動きにはつながらず、その後は引けにかけて2万8900円台半ば近辺でもみ合った。現地4日の米5月雇用統計の発表を前に手控え気分となった。

 東証1部の出来高は10億5682万株、売買代金は2兆3678億円。騰落銘柄数は値上がり1037銘柄、値下がり1052銘柄、変わらず104銘柄。

 業種別では、エムスリー<2413.T>、リクルートH<6098.T>、サイバー<4751.T>などのサービス株が軟調。ソフバンG<9984.T>、ZHD<4689.T>、ネクソン<3659.T>などの情報通信株や、東電力HD<9501.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株も売られた。三井不<8801.T>、住友不<8830.T>、東急不HD<3289.T>などの不動産株や、オリックス<8591.T>、JPX<8697.T>などのその他金融株も安い。近鉄エクス<9375.T>、三井倉HD<9302.T>などの倉庫運輸関連株も値を下げた。

 半面、レンゴー<3941.T>、王子HD<3861.T>などのパルプ紙株が上昇。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株や、ENEOS<5020.T>、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株も高い。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株も堅調。東レ<3402.T>、ユニチカ<3103.T>などの繊維製品株も引き締まり、トヨタ<7203.T>、マツダ<7261.T>、三菱自<7211.T>などの輸送用機器株も買われた。

 個別では、大真空<6962.T>、ポプラ<7601.T>、ギフティ<4449.T>、プレミアG<7199.T>、NCHD<6236.T>などの下げが目立った。半面、日ピス<6461.T>がストップ高となり、サニックス<4651.T>、富士石油<5017.T>、T&Gニーズ<4331.T>、ペッパー<3053.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、21業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ