大真空に4500円目標―水晶デバイスは変革期へ

株式

2021/6/8 16:07

 水晶デバイスの大真空<6962.T>が急伸し、前場は東証1部の値上がり率2位となった。国内証券による目標株価の引き上げが好感された。

 三菱UFJモルガン・スタンレー証券は8日付で、大真空のレーティングを中立の「ニュートラル」から強気の「オーバーウエート」に格上げし、目標株価は4500円(従来2500円)へと上積みした。日本の水晶デバイス業界に「変革期」が到来しているとみている。

 同証券はリポートで、新通信規格の5Gへの対応に絡んだ水晶デバイスの需要増に加え、高い信頼性が必要な車載向けニーズも拡大していることから需給バランスのひっ迫し、価格上昇につながると指摘。同社が低収益体質から脱却するとの見方を示した。

 大真空の連結営業利益は今3月期の会社計画が30億円(前期比43.6%増)だが、三菱UFJモルガン証は36億円への上ブレを想定し、来期は45億円、再来期には57億円へと成長を見込んでいる。株価は前場に前日比12.7%高の4125円まで上昇し14年ぶりの水準を回復した。

 8日の終値は、前日比455円高の4115円。

提供:モーニングスター社

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