日経平均は62円程度高、売り先行も上げに転じる=10日寄り付き

 10日午前9時31分すぎの日経平均株価は、前日比62円程度高い2万8923円前後で推移する。朝方は、きのう9日の弱い動きが継続し、現地9日の米国株式市場で、NYダウが3日続落、ナスダック総合指数が4日ぶりに反落したことなどから、売りが先行した。ただ、時間外取引で米株価指数先物が堅調に推移していることもあり、その後は買いが優勢となり上げに転じ、午前9時25分には、同78円13銭高の2万8938円93銭を付けている。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、9日の大阪取引所清算値比15円安の2万8825円だった。

 業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株が上昇。オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株も高い。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株も堅調。AGC<5201.T>、TOTO<5332.T>などのガラス土石株や、電通グループ<4324.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株も上げている。

 個別では、アセンテック<3565.T>、EMシステム<4820.T>、新電元<6844.T>、サニックス<4651.T>、セレス<3696.T>などが上昇。半面、ラクーンHD<3031.T>、エーザイ<4523.T>、T&Gニーズ<4331.T>、ツカダGH<2418.T>、AOKIHD<8214.T>などが下落している。

 東京外国為替市場は午前9時31分時点で、1ドル=109円台の半ば(9日は1ドル=109円44-45銭)、1ユーロ=133円台の半ば(同133円32-36銭)で取引されている。

提供:モーニングスター社

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