日経平均983円安と大幅に4日続落、米利上げ前倒し観測に米株安を嫌気、2万8000円割れ=21日前場
21日前場の日経平均株価は前週末比983円21銭安の2万7980円87銭と大幅に4営業日続落。取引時間中に2万8000円を割り込むのは5月20日以来1カ月ぶり。米利上げ前倒し観測が強まり、前週末の米国株式が下落したことを嫌気し、リスク回避の売りが先行した。株価指数先物に断続的な売りが出て下げ幅を拡大し、一時2万7915円09銭(前週末比1048円99銭安)まで下落した。時間外取引の米株価指数先物安も重しとなった。その後は下げ渋ったが、戻りは鈍かった。
東証1部の出来高は6億4648万株、売買代金は1兆4302億円。騰落銘柄数は値上がり166銘柄、値下がり1985銘柄、変わらず42銘柄。
市場からは「厳しい下げだ。(米長期金利の上昇が懸念された)5月初旬の急落相場を想起させる。調整は尾を引くとみられるが、いずれ米国株が落ち着き、日本株も追随するだろう」(中堅証券)との声が聞かれた。
東証業種別株価指数は全33業種が値下がり。業種別では、住友ゴム<5110.T>、浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株が下落。第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>、T&DHD<8795.T>などの保険株や、信越化<4063.T>、三菱ケミHD<4188.T>、住友化<4005.T>などの化学株も安い。日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、伊藤忠<8001.T>、丸紅<8002.T>、三井物産<8031.T>などの卸売株も売られた。三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>などの不動産株や、東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、ファナック<6954.T>などの電機株も値を下げた。
個別では、大紀アルミ<5702.T>、名村造<7014.T>、日油<4403.T>、ダントーHD<5337.T>、サインポスト<3996.T>などの下げが目立った。半面、トレックスS<6616.T>、大同工<6373.T>、パスコ<9232.T>、ギフト<9279.T>、名糖産<2207.T>などの上げが目立った。
提供:モーニングスター社
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