<相場の読み筋>7月2日

2021/7/2 7:45

 1日の米国株式は、NYダウが前日比131.02ドル高の3万4633.53ドルと3日続伸、ナスダック総合指数が同18.423ポイント高の1万4522.376ポイントと反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億2562万株、ナスダック市場が46億4790万株だった。OPEC(石油輸出国機構)加盟国とロシアなど非加盟国で構成する「OPECプラス」の会合で、協調減産枠が市場想定よりも少ない量で合意する可能性が報じられた。需給への懸念が後退し、NY原油先物WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)価格が3日続急伸。石油関連銘柄が買われた。米6月ISM製造業景況指数は60.6と、市場予想平均の61.0に届かなかったが、市場の反応は限られた。NYダウ採用銘柄では、ナイキ<NKE>やトラベラーズ<TRV>、シェブロン<CVX>などが、値上がり率の上位に入っている。

 2日の東京株式は反発後、もみ合いか。朝方は、現地1日の欧米株式が上昇した動きを受け、買い先行となりそう。ただ、手がかり材料に乏しいなか、現地2日に米6月雇用統計の発表を控えることから、見送りムードが強まりそう。消去法的に、値動きの軽い中小型株に物色の矛先が向かう場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=111円台の半ば(1日は111円27-28銭)、ユーロ・円が1ユーロ=132円台の前半(同131円82-86銭)と円安に振れている。1日のADR(米国預託証券)は円換算値で、日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などが、1日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、1日の大阪取引所清算値比155円高の2万8785円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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