日経平均は84円高と5日ぶり反発、米株高や円安が支え、一時下げ転換も盛り返す=2日前場

 2日前場の日経平均株価は前日比84円06銭高の2万8791円10銭と5日ぶりに反発。朝方は、1日の米国株高や円安・ドル高を支えに強含んで始まった。直後に小安くなる場面もあったが、買い気は根強く盛り返し、一時2万8849円32銭(前日比142円28銭高)まで値を上げた。一巡後は戻り売りに伸び悩み商状となった。

 東証1部の出来高は4億4686万株、売買代金は1兆316億円。騰落銘柄数は値上がり1806銘柄、値下がり305銘柄、変わらず79銘柄。

 市場からは「上に伸びない。東京で新型コロナウイルスの感染者数が増え、上値を抑える要因になっている。米雇用統計を控えている面もあるが、米国株がイベント通過で売られる可能性もあり、そうなれば日本株もツレ安するだろう」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605.T>などの鉱業株や、ブリヂス<5108.T>、住友ゴム<5110.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品株が堅調。ANA<9202.T>、JAL<9201.T>などの空運株も高く、日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株も引き締まった。SOMPOH<8630.T>、かんぽ生命<7181.T>などの保険株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も買われた。王子HD<3861.T>、レンゴー<3941.T>などのパルプ紙株や、近鉄エクス<9375.T>、三菱倉<9301.T>などの倉庫運輸関連株も値を上げた。

 半面、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が軟調。7&iHD<3382.T>、ファストリテ<9983.T>などの小売株も安い。

 個別では、インプレス<9479.T>、MSコンサル<6555.T>、リニカル<2183.T>、東北銀行<8349.T>、クラウディH<3607.T>などの上げが目立った。半面、クスリアオキ<3549.T>、大有機化<4187.T>、NCHD<6236.T>、アドバネクス<5998.T>、レーザーテク<6920.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、31業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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