明日の日本株の読み筋=不安定な相場付きか、SQ週の水曜日は荒れる傾向、ETF分配金の捻出売り警戒も

国内市況

株式

2021/7/6 16:26

 あす7日の東京株式市場は、不安定な相場つきか。3連休明けの米国株式の動向が注目されるが、国内では週末9日に日経平均先物ミニ・オプション7月限のSQ(特別清算指数)算出日を控え、SQ週の中日となる水曜日は機関投資家の持ち高調整の売買が膨らみ、相場が荒れる傾向があるとされる。折しも、指数連動型ETF(上場投資信託)の決算日(分配金支払い基準日)が集中する週でもあり、ETFの分配金の捻出売りへの警戒感とともに思惑的な先物売りが出るかどうかを注視する必要がある。

 一方、首都圏を中心に新型コロナウイルスの感染者数が再拡大する中、政府は「まん延防止等重点措置」について、11日の期限を延長する調整に入り、8日にも決定する見通しだ。景気回復の後ずれが懸念され、上値を抑える要因として意識されるとの見方は多い。

 6日の日経平均株価は反発し、2万8643円(前日比45円高)引け。5日の米国市場は独立記念日の振替休日で休場ながら、欧州株高を受け、反発して始まった。株価指数先物売りを交えて下げに転じる場面もあったが、その後は切り返した。時間外取引での米ダウ先物高が支えとなり、上げ幅は一時150円に達した。伸び悩んだ後、前場終盤に向けて再度持ち直したが、買いは続かず、後場入り後は次第に上値の重い展開となった。市場では、「日本独自の買い要因がなく、材料難が続いている。決算発表が始まるまでは当面もみ合いか」(国内投信)との声が聞かれた。

提供:モーニングスター社

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