明日の日本株の読み筋=懸念要因抱え手控え気分か

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株式

2021/7/7 16:17

 あす8日の東京株式市場は、懸念要因を抱え、手控え気分に傾きそうだ。6日に発表された米6月ISM(サプライマネジメント協会)非製造業景況指数や独7月ZEW(欧州経済研究センター)景況感指数がともに市場予想を下回り、世界景気の回復鈍化が懸念されており、今後の経済指標に対し、神経質になりやすい。また、中国政府が6日、中国企業の海外上場の規制を強化すると発表し、米中対立の新たな火種になる可能性も指摘される。

 国内では、首都圏を中心に新型コロナウイルス感染者数が再拡大し、景気回復の後ずれが意識されている。需給面では、引き続き指数連動型ETF(上場投資信託)分配金の捻出売りが警戒される。日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)と連動するETFの決算日はあす8日と週末9日に多く、売り圧力が尾を引くことになる。

 7日の日経平均株価は大幅反落し、2万8366円(前日比276円安)引け。朝方は、6日発表の米国とドイツの景況感指数が市場予想を下回り、NYダウや欧州主要株価指数が下落した流れを受け、下げ幅は一時480円を超えた。一巡後は、押し目買いや買い戻しに下げ渋ったが、買いは続かず、その後は総じて上値の重い展開となった。

提供:モーニングスター社

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