<相場の読み筋>7月8日

2021/7/8 7:45

 7日の米国株式は、NYダウが前日比104.42ドル高の3万4681.79ドルと反発、ナスダック総合指数が同1.423ポイント高の1万4665.063ポイントと小幅ながら4日続伸して取引を終了。ナスダック総合指数は3日続けて終値ベースの史上最高値を更新した。出来高概算は、NY市場が8億8668万株、ナスダック市場が45億6907万株だった。6月開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨が公表され、FRB(米連邦準備制度理事会)は、量的緩和策の縮小を急がないとの見方が浮上。米10年物国債の利回りが低下(価格は上昇)し、一時1.3%を割り込む場面がみられ、割高感が後退したハイテク株が堅調に推移した。NYダウ採用銘柄では、アップル<AAPL>やスリーエム(3M)<MMM>、ホーム・デポ<HD>などが、値上がり率の上位に入っている。

 8日の東京株式は、弱含みの展開が続きそうだ。きのう7日の日経平均株価は、取引終了にかけて下げ幅を縮小したものの、手がかり材料難から軟調な展開が予想される。新型コロナウイルス感染者数が再拡大する傾向が続き、政府は東京都に緊急事態宣言を再発令し、神奈川、埼玉、千葉、大阪のまん延防止等重点措置を延長する方針と報じられた。景気回復の遅れが懸念され、手控えムードが強まる場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=110円台の半ば(7日は110円63-65銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=130円台の半ば(同130円82-86銭)と円高方向に振れている。7日のADR(米国預託証券)は円換算値で、コマツ<6301.T>、アドバンテスト<6857.T>、キーエンス<6861.T>などが、7日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、7日の大阪取引所清算値比45円安の2万8335円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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