明日の日本株の読み筋=手がかり材料に乏しく、見送りムードが強まりそう

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株式

2021/7/8 16:23

 9日の東京株式市場は、手がかり材料に乏しいなか、見送りムードが強まりそうだ。政府は、新型コロナウイルスの感染再拡大を受け、東京都に7月12日から8月22日まで緊急事態宣言を発出する方針を固めた。東京オリンピック開催期間中の人流抑制による感染者数の縮小が期待される一方、夏休み期間中の旅行需要の減退が懸念される。「どの程度人流を抑制できるか不透明で、先行き経済への影響を判断しづらい」(中堅証券)ことも手控えにつながりそうだ。

 8日の日経平均株価は、前日比248円92銭安の2万8118円03銭大幅に続落し、安値で取引を終えた。手がかり材料に欠け手控えムードが広がるなか、時間外取引で米株価指数先物が軟調に推移し、中国・上海総合指数が下げ幅を広げる展開にあったことから、終日売り優勢の動きが続いた。東京証券取引所が引け後に発表した、6月第5週(6月28日-7月2日)投資部門別売買状況によると、海外投資家は2737億円の売り越しで、2週連続で売り越しとなった。

提供:モーニングスター社

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