<米国株情報>米州当局がグーグルを集団提訴―「GooglePlay」が独禁法違反の疑い

株式

2021/7/9 10:32

 全米36州の検察当局は7日、グーグルの持ち株会社アルファベット<GOOGL>など数社をカリフォルニア州の連邦地裁に集団提訴した。経済情報専門サイトのマーケットウォッチなどが伝えた。

 グーグルのスマートフォン端末でアプリなどを取得できる「GooglePlay(グーグルプレイ)」がアプリ販売の競争を制限しているとして、反トラスト法(独占禁止法)に違反している疑いがあるとしている。「GooglePlay」の運営規則をめぐっては、20年にゲーム開発会社のエピックゲームズが同様の理由で提訴している。エピックゲームズはアップルについても公正競争を阻害しているとして告発している。

 今回の集団訴訟は22年に初公判が開かれる予定だが、エピックゲームズの裁判の判決は早ければ今夏にも言い渡される。グーグルの広報担当者は検察当局による集団提訴について、エピックゲームズを模倣したものだとして非難している。

 運営規則によりアプリ開発企業が「GooglePlay」以外でアプリを販売することを制限しているのが不法行為に当たるか否かが焦点。アプリ開発企業はグーグルの課金決済ツールを使用してユーザーからアプリの利用料を徴収することを強制されているうえ、アプリの課金売上の最大30%というコミッションをグーグルに支払うことを義務づけられている。

 また、エピックゲームズは「GooglePlay」を迂回して自社サイトからユーザーに直接販売するルートを開拓したが、グーグルが他のアプリ開発企業に対し、エピックゲームズのような行為をしないよう説得していると告発している。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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