日経平均は640円高と4日ぶり大幅反発、値上がり銘柄数は2000超に=12日前場

 12日前場の日経平均株価は、前週末比640円36銭高の2万8580円78銭と大幅に4日ぶり反発して取引を終了した。前週末9日の米国株高や、取引開始前に内閣府が発表した5月機械受注が、市場予想平均を上回ったことなどから買い先行でスタートした。その後、時間外取引で米株価指数先物が下落したものの、中国・上海総合指数が3日ぶりに反発し、香港・ハンセン指数が続伸していることも支えのもようで、ジリ高基調が継続。午前11時27分には、同654円70銭高の2万8595円12銭と、きょうの高値を付ける場面があった。為替市場では、ドル・円が1ドル=110円10銭台(前週末9日は110円01-02銭)で、足元ではやや円安方向にある。東証1部の出来高は5億6211万株、売買代金は1兆2600億円。騰落銘柄数は値上がり2004銘柄、値下がり128銘柄、変わらず60銘柄だった。

 市場では「大幅に反発したことで、先週末の下げが短期的な底とみられるが、戻り待ちの売りが想定され上値は限られるそう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、コマツ<6301.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株や、SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株が上昇。ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電機株や、三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸株も高い。大林組<1802.T>、大和ハウス<1925.T>などの建設株や、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も堅調。オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株や、AGC<5201.T>、TOTO<5332.T>などのガラス土石株も上げている。東証業種別指数は33業種のうち、32業種が上昇、空運1業種が下落した。

 個別では、ダントーHD<5337.T>、北興化<4992.T>、HIOKI<6866.T>、わかもと<4512.T>、東京センチュ<8439.T>などが上昇。半面、アステナHD<8095.T>、ナルミヤ<9275.T>、ミタチ産業<3321.T>、ヒトコムHD<4433.T>、キャリアL<6070.T>などが下落している。

提供:モーニングスター社

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