日経平均は628円高と4日ぶりに大幅反発、戻り待ちの売りに上値を抑えられる格好=12日後場

 12日後場の日経平均株価は、前週末比628円60銭高の2万8569円02銭と4日ぶりに大幅反発して取引を終えた。前週末9日の下げ渋る動きや、現地9日にNYダウとナスダック総合指数が史上最高値を更新した動きから、買い優勢の展開が続いた。午前11時27分には、同654円70銭高の2万8595円12銭まで上げ幅を広げる場面もみられた。後場も堅調推移で午後1時5分には、同636円66銭高の2万8577円08銭と、前場の高値に迫る場面もあったが、戻り待ちの売りに上値を抑えられる格好となったようだ。為替市場では、ドル・円が1ドル=110円15銭前後(前週末9日は110円01-02銭)と小動きだった。東証1部の出来高は10億3577万株、売買代金は2兆3803億円。騰落銘柄数は値上がり2010銘柄、値下がり149銘柄、変わらず33銘柄だった。

 市場では「安川電機<6506.T>が22年2月期の連結業績予想を上方修正し、利益予想が市場予想平均を上回ったことで同業他社にも連想買いが向かうなど、地合いは悪くないようだ」(中堅証券)との見方があった。

 業種別では、コマツ<6301.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株や、SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株が上昇。ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電機株や、三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸株も高い。大林組<1802.T>、大和ハウス<1925.T>などの建設株や、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も堅調。オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株や、AGC<5201.T>、TOTO<5332.T>などのガラス土石株も上げている。東証業種別指数は33業種のうち、31業種が上昇、海運と空運2業種が下落した。

 個別では、ダントーHD<5337.T>、北興化学<4992.T>、HIOKI<6866.T>、東京センチュ<8439.T>、Wスコープ<6619.T>などが上昇。半面、アステナHD<8095.T>、ナルミヤ<9275.T>、トランザク<7818.T>、キャリアL<6070.T>、大黒天<2791.T>などが下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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